民泊セミナー

昨日、住宅産業研究会の例会で民泊についてのお話しを聴きました。

講師は株式会社百戦錬磨の上山社長でした。


先日、簡易宿所規制緩和方針について、今月15日の検討会で中間とりまとめ、4月1日に施行との見通しが示されました。


講演で、厚生労働省では上記の通り旗振りをしていますが、実際に取り組むにあたっては注意が必要とのお話しがありました。

というのも、行政区ごと(保健所ごと)に条例が違うので、条例の規定に沿った仕様にしないと、許可が得られないということがあるとのことです。

例えば、保健所によっては、簡易宿所の要件としてトイレが2つ必要というところもあるようです。

一人あたり3.3㎡の面積が必要ということで、1Rマンションで3〜4人向けの部屋として許可を取ろうとしても、上記の行政区では許可が取れないという事態が生じます。

部屋を借りてから、または買ってから許可が取れないということになると思惑が外れてしまいますので、事前に確認が必要ですね。


また、セミナー終了後の懇親会で株式会社百戦錬磨の方にお話しを聴いたところ、建築基準法上の寄宿舎と旅館業法の簡易宿所とは、制度上の擦り合わせはなされていないとのことでした。

簡易宿所は住居系の用途地域では許可が取れないので、非住居系は簡易宿所、住居系は寄宿舎として棲み分けをしていくのでしょうか(もっとも後者の運営は賃貸借契約になりますので、そもそもの取り扱いが違いますが)。


4月以降は、簡易宿所を建てたい!というファイナンスニーズがあると思いますので、研究していきたいと思います。