長期優良住宅認定

昨日、日本住宅建設産業協会のミーティングに参加しました。


そのなかで、国土交通省の方から長期優良住宅の認定について話がありました。


現在、長期優良住宅の認定件数は順調に伸びており、制度開始から1年ちょっとで累計で10万戸を突破して、このところは月に1万件近い水準で推移しています。


長期優良住宅の認定を受けると、補助金が支給されたり、税務上の優遇措置を受けられたりという特典がありますので、多くの方が関心を持っており、実際に認定を受けているということだと思います。


普及してきている長期優良住宅について、国土交通省の方が取り組んでいるのが、認定後の取扱についての周知です。


長期優良住宅の認定を受けた住宅に関しては、①計画通りの建築とメンテナンス、②建築やメンテナンスに関する記録の保存を行うことが必要です。


ここで気をつけなければいけないのは、計画通りのメンテナンスと記録の保存です。


ビルダーさんのなかには、家を建てるときにはお施主さんのところに足繁く通うものの、引渡しをしてしまった後は、面倒なものには触れたくないとばかりに、疎遠になってしまう業者さんもいます。


そうなると、認定を受けたときに予定していたメンテナンスが実施されていなかったり、家に関する記録がどのように保存されているのか分からなくなったりしてしまう可能性があります。


このような事態が起こってしまうと、罰金が科せられたり、最悪の場合認定取り消しになってしまうこともあります。


認定取り消しになってしまうと、補助金の返還や税務上の優遇措置の精算が必要となり、場合によっては大きな負担が発生するかもしれません。


この様なことの無いよう、長期優良住宅の認定を受けた場合には、少なくても、家に関する記録をどのように管理していくべきか、ビルダーさんに確認しておくことが必要です。


長期優良住宅は、その名称の通り、長期に渡って住み継ぐことができる優良な住宅ストックにしていかなければなりません。


そのためには、ビルダーさんはもちろん、住まい手であるお施主さん達にも、是非住まいの維持管理に関心を持って頂きたいと思います。