工事単位での資金計画

下のグラフは、工事の出来高と入出金のイメージをまとめたものです(緑:入金、黄:支払)。

契約金5%(請負金額が2,000万円の場合100万円)で、残りは引き渡し時に一括払いの例です。

原価率は75%で、部材の仕入代金や下請業者への支払いは、末締めの翌月末払いで計算しています。

赤の点線で囲んだ部分は、入金より支払が多いので、対策が必要になります。


これまでは、銀行から運転資金名目で借り入れたり、お施主様から前受金を頂いて工面をしていましたが、現在では、いずれも難しい傾向にあります。


これに、毎月の固定経費(50万円と仮定)を加えた資金繰りのイメージが次のグラフです。

1件の受注あたり、実に1,100万円の資金不足が発生してしまいます。

社員の給料や、仕入代金の支払いは、遅れてしまうと悪いウワサにつながったり、取引条件が悪化したりする可能性があり、待った無しです。


ビルダーの社長のなかには、この資金繰りに日々頭を悩ませている方が多いのではないのでしょうか?