パラダイス鎖国

当社の株主の1社UBIの木村会長のブログで書かれていた『パラダイス鎖国』(海部美知著 アスキー新書)を読みました。

現在の日本は、そこそこ満たされていて、盲目的な海外へのあこがれは無くなっていると思います。

一方で日本の行く末に漠然と不安を感じている人が多いのではないかと思います。

みんなが否定できない目標があったり与えられたりして、その実現のために邁進してきたのが日本人だと思いますが、今となっては目指すべきモデルが定まらず、猛烈な勢いで成長している中国やインドを見て焦りを感じています。

本書では、現在の状況に至った経緯と著者なりの方向性が示されています。

たとえば試行錯誤戦略という考え方は、失敗やムダを極力避けようとする日本人には馴染みにくい発想かもしれませんが、失敗を恐れて何もできなくなっている状態や、絶対的な目標が持ちづらくなっている状況を打破するためには有効ではないかと思います。

他にもシリコンバレーにおける厳しいぬるま湯環境や、ゆるやかな開国という考え方など大変参考になりました。