建材仕入れ先への支払いサイト
お施主様からの中間金が頂けないケースでは、
下請業者さんや建材の仕入れ先への支払いサイトが
長い方が資金繰り上は楽になります。
しかし、逆の立場に立って考えるとどうでしょうか?
支払いサイトが長いということは、
仕事や納品が終わってから入金までの間、
『ちゃんと払ってくれるだろうか?』
『万一焦げ付きが起きたら自分も危ない』
などと心配を抱えなければなりません。
個人の下請業者さんなどはともかく、
建材納材店などは、この心配を価格に反映させます。
『もし納品先のどこかがつぶれてもカバーできるように
安心料(心配料)をプラスしておかなくちゃ...』
『ここは安心して取引ができる先だから○%くらい、
ここはちょっと不安だから○%くらいはもらわなきゃ』
当然支払いサイトが長いと、この心配料は高くなります。
反対に、サイトを短くして、確実に支払いができれば、
心配料はごく少額で済みます。
(現金取引の場合を考えてみると分かりやすいですね。)
このように考えると、工事ごとの資金繰りの中で、
出来高に応じて原価を支払っていけるような仕組みづくりが、
適正な利益の確保につながるということになりますね。