力関係?
先日行ったプレスリリースを見て、
いろいろな方からご連絡をいただきました。
だいぶご無沙汰していた方も多く、
情報発信が不足していたことを痛感しました。
一方、日頃親しくさせていただいているにも関わらず
当社のサービスをご存じなかった方も多く、
一から内容を紹介させていただくなかで、
改めて感じたのが業界の商慣習についての違和感です。
私が業務上お付き合いさせていただく機会が多いのは
不動産業界と建設業界の方々です。
(ちなみに両業界は仲が良いようでそうでもないです。)
建設会社は、不動産会社から建築を受注するときは
竣工時一括に近い支払い条件で仕事を受けていることが多いようです。
建売戸建住宅の場合は、着工時に50万円くらい払って
竣工時、または竣工後2ヶ月後、もっと言えば建てた家が売れたとき
残代金を支払う条件で仕事を受けていることもあります。
一方で、一個人が注文住宅を発注するときは、
建設会社との間で請負契約をするときに請負金額の3分の1、
建物が上棟した時に同3分の1、
建物が竣工して引き渡したときに残り3分の1を
支払っていることが多いようです。
何か違和感がありませんか?
商取引の際には、相互の力関係や発注者の与信で
支払い条件が変わるのは当然です。
となると、上記の支払い条件が成り立つのは
不動産会社>建設会社>消費者という力関係・与信力に
なっているということですね。
この力関係、皆さんのイメージと合致しますか?
分解すると
不動産会社>建設会社(仲が良くない理由?)
建設会社>消費者(相当違和感があるのですが...。)
不動産会社>消費者(こちらも相当違和感が...。)
ちなみに、最後の不動産会社−消費者という関係では
建売住宅や新築マンションの売買の際には、
引き渡しの際に(ほぼ)一括で支払うのが一般的です。
(宅建業法でも手付金の取扱について規制があります。)
これは、古い商慣習と情報の非対称が、
力関係と支払い条件に歪みを生じさせている
ということなのではないかと思います。
業界の健全な発展のためには解消が必要ではないでしょうか?