倒産被害続々(その1)

仕事柄、建設会社の倒産の話を良く耳にします。


最近だと、1月に倒産した建設会社に、自宅兼アパートの建築を依頼していた個人の方(Aさん)が来社されました。

Aさんは、金融機関から融資を受けて土地を購入。
建設会社と請負契約を締結し、自宅兼アパートの建築が始まりました。

竣工予定は3月で、アパートの募集をしながら、新居での生活の準備をしていました。


ところが、
建物が上棟した直後に工事がストップ!建設会社は破産手続きを開始しました。


Aさんは、自己資金と金融機関からのつなぎ融資で建設会社に支払いをしており、いわゆる「過払い」の状態になっていました。

イメージとしては、5,000万円の工事で、2,000万円分しか工事が進んでいないのに、3,000万円支払ってしまっていた感じ状態です。


Aさんは、骨組みだけの工事現場の前で、呆然となりました。


・過払いした分が戻ってこない!その分の資金が用意できなければ工事が完成しない!
・そもそも引き継いでくれる建設会社はあるのだろうか?
・つなぎ融資はアパートローンで清算するはずだったが、そもそも工事が完成しないとアパートローンは下りない!
・工事が完成しなくても、土地分の融資とつなぎ融資は返済しないといけない!

堂々巡りです。
行くことも戻ることもできないなか、Aさん自身も自己破産を考えたそうです。


ご来社頂き、当社のサービスである「ビルドセーフティー(完成保証付き出来高融資)」についてお話ししました。


『…もう少し早く知っていれば…』心の底からの声でした。


一般の方は、住宅やアパートの建築について、一生のうちに何度も経験するものではないと思います。

だからこそ、完成保証を付けるなど、万全の体制で望んで頂き、後悔をして頂きたく無いのです。

また、つなぎ融資をしている金融機関の方々にも、プロとして、このようなことが起こらないよう、ご融資について万全を期して頂きたいのです。