不動産業の資金繰り判断D.I

先日、住宅産業研究会の例会に参加しました。
講演の講師は(株)ネットワーク88の幸田先生、テーマは『今後の住宅・不動産市場を展望する』でした。


配布いただいた資料のなかで、不動産業の資金繰り判断D.Iについてのものがありました。


全産業で資金繰りはどんどん「楽である」が多くなっている(大企業だけ?)一方で、不動産業においては、「楽である」が「苦しい」を上回っていますが、その差は小さくなってきています。


不動産業界には兆単位の借入をして膨大な資産を保有している企業も含まれますので、こと中小企業に限っては、資金繰りが急速に悪化していると考えることもできると思います。


講演では、不動産業者が売主になっている物件の販売在庫が徐々に増えている資料も示されました。
在庫が増えてしまうと、一定の自己資金が固定化してしまいますので、どうしても資金繰りは悪化します。


物件の取得・販売戦略について、より慎重な判断を要する局面に入ってきていますね。