市場と権力という本を読みました。

今日は、夏休みの読書第2弾として『市場と権力〜「改革」に憑かれた経済学者の肖像』(佐々木実著・講談社)を読みました。


竹中平蔵氏の生い立ちから現在に至るまでを追いかけた本でした。
見方がちょっと偏ってるかな?という気もしますが、何となく感じていた竹中氏のキャラクターをかいま見れた気がします。


世の中のルールが変わったり、新たに作られたりする時には、得てして、そこから恩恵を受ける人たちが関わっているものと思います。

一般的に考えると、ルールづくりに関与する人は、その道の専門家で、議論の上正しかろう結論を導きだしているのではないかと思われますが、最近よく聞く、何とか委員会や何とかプロジェクトチーム、何とかフォーラムのメンバーを見ると、何となく結論ありきで集められている気がすることがあります。

恩恵を受ける人たちが関わるルールづくりの場では、暗黙の(既定の)結論を理屈付けすることが趣旨であり、これに反する意見は野暮なのでしょう。


とは言いながら、

ルールづくりに参加する方の肩書きは、政治家、専門家(学者)、業界代表等様々だと思いますが、その人がどんな立場で発言するかを明確にし、そうでない自分を捨てないと、客観的にフェアなルールになりにくく、後々遺恨を残すことになりかねません。


何が良いとか悪いとか、ケースバイケースで何とも言えませんが。

市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像

市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像