後見人制度

一昨日、全住協新規事業委員会主催の後見人制度についてのセミナーに参加しました。


私自身、少し前から、後見人をされている司法書士の先生方から不動産やお金のことについて相談を受ける機会が増えています。


セミナーでのお話にありましたが、後見人は、被後見人の黒子(ホクロではない)であり、後ろ盾となって陰で支える立場です。

あくまで、被後見人の方がどのように生きていきたいのかを慮り、そのために必要な手配をすることになります。


後見が必要な方というのは判断能力が不十分な方ということですので、その意向を汲みとるだけでも大変な労力だと思いますし、その意向を実現するために、被後見人の方の財産を適切に管理していかなければなりません。


悪いことを考えている場合は別にして、資産を持っている方の後見をするというのは相当なプレッシャーだと思います。


特に不動産を保有している場合は、資産の額が高額になりますので、それをどうするのかが大きな問題となります。
貸すのか?売るのか?何もしないのか?管理を誰がどうするのか?


専門家として、このような時に後見人の方が気軽に相談できる様な体勢を整えることが急務です。(あくまで中立的な立場として。)


一方、専門家の誤った意見から、被後見人の不利益になる様な判断をしてしまった後見の実例もお伺いしています。
いくら裁判所のお目付があるからと言っても、そのようなことが起こると、後見人・被後見人いずれにとっても不幸です。


全住協では、今後東京大学と連携して、後見人の不動産サポートについて研究していきます。
後見にあたって、不動産やお金のことについてお困りの方がいらっしゃいましたらご相談ください。