今までの常識が通じない世界がやってくる!

先日REB1000社の会という会に参加してきました。
不動産関係の方が集まって、講演を聴いた後に交流会があるという会です。


今回の講師は、ドイツ証券のシニアアナリストである大谷さんでした。
大谷さんのお話は、同じREB1000の会で昨年拝聴したことがあり、ブログにも書かせていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/sachio_suda/20140306/1394073373


今回のテーマは「今までの常識が通じない世界がやってくる~アベノミクスが目指している本当のこと~」でした。


結論としては、今回のアベノミクスが目指している日本の姿は「エリートによる寡占」。
少子高齢化を乗り切るためにはエリートへの資源配分が必須であると考え、大企業による寡占化を進めて、中小企業を淘汰させ、その資源を大企業へシフトすることによる生産性の向上を図るというもの。


アベノミクス第三の矢である「規制緩和」がそのための最終兵器で、小さな政府を実現することで、全てを自己責任という理由で処理し、持てるものと持たざるものの格差を拡大させ、一度落ちた者は上の者の生産性向上のために使われ、上に這い上がるのは困難な社会になるということ。


確かに消費税が消費財(住宅も含む)一律で増税されたことで国内消費が落ち込んでいるのは事実で、これが外形標準課税の導入や残業代ゼロ法案の制定、TPP参加などを巻き込んで消費者(持たざるもの)を直撃すると、今流行りのピケティの世界が、より顕著になる気がします。


今の方向性が正しいのか間違いなのか、良いのか悪いのかは分かりませんが、まずは、マスコミの論調を鵜呑みにせず、自分で良く考えて判断・行動するクセをつけたいと思いました。