親の家を片づける

『親の家を片づける〜土地 建物 相続問題』(主婦の友社編)という本を読みました。

具体的な事例をとって、一般の方向けに非常に分かりやすくまとまっていました。
おすすめです。


相続税が新税制に移行することもあり、盛んに取り沙汰されていますが、相続財産についての悩みは、税金をはじめとしたお金の話に留まりません。


特に、永年暮らしてきた自宅というと尚更だと思います。

それは、相続する側も相続を受ける側も同様。互いのことを慮りながら道筋を探っていかなければなりません。


今年度から、全住協の委員として、東京大学と共同で後見人制度についての研究をしています。

実際に後見人になっている方からご相談を頂く不動産の話は、そのほとんどが被後見人の方のご自宅だった物件だったりします。


その内容は、売るべきか貸すべきか(その手法も含む)、お住まいになりながらor施設に入るためにご自宅を元手に資金を調達したい等々多岐に渡りますが、経済的にベストなソリューションがご相談者にとって最適解であるとは限らないため、検討には非常に時間がかかります。


相続する側の心情面や、関係者の意向など、その対応には専門的な知識と共に豊富な経験が必要になりますので、キチンと対応できるよう勉強していきたいと思います。