相続に付け込む、取り込み詐欺!

『相続に付け込む、取り込み詐欺!(巧妙な手口)資産家のあなたは、狙われている』(倉橋隆行著・(株)CFネッツ)という小冊子を読みました。

先日出展させて頂いたCFネッツフェアで配布されていたものです。


ストーリーとしては...

相続税の納税資金(7億円)をつくるために土地を売却(道路用地として収納)しようとし、親族に紹介を受けたコンサルタントに相談したが、売却代金と納税資金の差額(9.5億円−7億円=2.5億円)をだまし取られた。

当該土地の譲渡所得税(収納による軽減により5千万円)を工面する必要が生じ、また件の親族を通して別のコンサルタントに相談したところ、別の土地について、名義変更して老人ホームの許認可が取れれば、時価2.5億円の土地が権利付き3.5億円で売れるからということで、手付金5千万円(譲渡所得税に充当)で所有権移転させられた上で第三者に転売された(当初買主はその後高額な抵当権を設定した上で破産)。

この土地の譲渡所得税の負担が発生する一方、残金の支払いは望めず、ましてや土地は帰ってくるはずもない...。

といったものでした。


相続税の申告や納税は、期限が定められており、相続した資産家は、その規模が大きければ大きいほどプレッシャーが重くのしかかります。

資産家と言っても、地主さんのなかで潤沢な現金資産をお持ちの方は、ごくごく一部に過ぎず、地所の売却についても、あまりご経験が無い方が多いように思います。


相続税の新税制に伴い、この物語のような不幸が起きないよう、資産家の方が安心して相談でき、適切に対応できるパートナーが不可欠ですね。