経営戦略全史

『経営戦略全史』(三谷宏治著・ディスカバートゥエンティワン)という本を読みました。

100年間で繰り広げられた、様々な「経営戦略」について、その時々の政治経済情勢と併せて紹介する内容でした。


本文中にもあった表現(趣旨は違いました)ですが、経営学って、ビジネスを後付けで理論化しているに過ぎないのでは無いかという気持ちをずっと持っていました。

経営の成功や失敗についての要素をフレームワーク化して、それを無理矢理当てはめようとする感じの。


この本では、大きな時系列で、それぞれの時代に主流だった経営戦略が紹介されているのですが、それぞれの「経営戦略論」が正しいか間違いかというのは余り意味が無く、採用するべき考え方は、広い意味での自社の状況によって違うということが分かりました。


『自社のポジション取りが大事』

『自社の強みを活かすことが大事』

『ポジション取りと自社の強みを併せて考えることが大事』

『やっぱりイノベーション!』

『試行錯誤してみるべし』
といった感じで流行りが変化してきたとのことで、それぞれの時代で流行った戦略論に、改めて自社にあてはめて考えてみるべき理論がありました。


ただ、やはりピンときたのは最近の理論で、なかでも意識しておきたいと思ったのは、
・イノベーターの5つの基本的な発見力
リーンスタートアップ
という理論でした。


経営理論の推移を捉え、その活用方法について考えることができた良い本でした(^^)