福島の宿舎を視察してきました

先日、福島に帰省した際に、相馬と南相馬まで足を伸ばしました。


目的は、除染をはじめとした復興のための工事に従事する方の宿舎視察です。


はじめに相馬で、既に稼働中の宿舎を案内して頂きました。

定員が120名の施設に、100名以上の方が入居されているとのことでした。


お盆の時期だったので、入居されている方は数名しかお見かけしませんでしたが、駐車場にはゼネコンさんの名前が入ったバスが数台駐車してあり、普段はここから現場に向かって…という景色が想像できました。


その後南相馬に向かい、稼働中の宿舎1件と、開発中の宿舎2件を見てきました。


稼働中の宿舎は、ファイナンス面でお手伝いさせて頂いた案件で、稼働状況も順調です。


ところで、南相馬の宿舎は、他の宿舎も含めて、高い塀で囲われています。

以前に見に行ったときには無かったのですが、その後行政からの指導で塀が必要になったとの連絡を頂き、実際に設置されていました。

防犯上の理由で、宿舎への出入りが管理しやすいようにという趣旨のようなのですが、なんか目隠しをしているみたいで、ちょっと違和感がありました。


開発中の宿舎は、上記の稼働中の宿舎のすぐ近くにありました。

一つはもう少しで完成する定員約300名の施設、もう一つは既にコンテナタイプの部屋や施設は搬入済みで、建築確認が取得出来次第設置するという定員約100名の施設でした。


そもそもそんなに宿舎が必要なのかな?という疑問もありましたが、宿舎の周囲には、これまた高い塀で囲まれた、除染した土等の一時管理施設用地(未稼働?)があったり、そもそも、南相馬から福島への帰路では人がまばら(帰宅してきていない?)だったりと、除染とその処理・帰宅できない家への対応・汚染物質の管理と課題は山積しており、見通しが立つまでには相当な時間と労力が必要だと改めて感じた視察でした。