親の家を片づける(ゆうゆう特別編集・主婦の友社)という本を読みました。

『親の家を片づける』(ゆうゆう特別編集・主婦の友社)という本を読みました。


昨年、法定後見人になっている司法書士の先生から、被後見人の方の不動産について相談を受けました。

いずれも被後見人の方が施設に入ることになり、お一人はご自宅を売却、もう一人は賃貸に出すということでした。


いずれのケースにおいても、長年住んできたご自宅を明け渡す必要があります。


ここで問題になるのが、被後見人の方々の衣類、家財、思い出の品々の取り扱いです。


ご相談頂いたケースでは、いずれも被後見人の方に身内も無く、後見人の先生がご本人の意向を汲みながら、施設に持っていくもの、(ほとんどの)処分するものを判断し、後者の処分をしていました。


掲題の本にも書かれていましたが、ご年配の方はモノの多さが豊かさの象徴で、かつモノを大切にする方が多く、どうしても荷物が多くなる傾向があるようです。


他方、既に800万戸以上の空き家が存在する状況で、その対策が急務ではありますが、(多分)空き家の定義は使われていない家ということで、住んでいた方の荷物がそのままという家も多いものと思われます。


自分の両親と、家のモノについて話をするというのは、何かきっかけが無いと抵抗があるものだと思いますが、我が身を振り返ってみても、実家には自分が20年以上前に使っていたモノまで大量に詰め込まれていた気が...考えさせられる本でした。